いや、喧嘩を売ってるのじゃなくて、ただの愚痴です。
うちに来られてる方で、他の科にも通ってらっしゃる方は多いです。
互いに何の薬を出してるかを見ます。
で! 当の患者さんを通じてコメントを聞くことがあるのですね。
ホントにそのドクターが言ったのか、もしかして取り違えじゃないかって可能性もあるのですけどね、妙に気になってそれでここに書く訳です。
個人特定できる訳じゃなし、いいですよね。
気分調整剤として抗てんかん薬を出すことがあります。
イライラしたり、怒りっぽいのを改善する目的です。
で、他科のドクターに言われた、らしいのです。
こんなに少量じゃ効いてる筈がないって。
はぁ?
まぁいろんな取り方があります。
精神科診断を他科ドクターがしてはいけない訳では全然ないので、あなた怒りっぽいよ薬効いてないよと言った可能性はあります。
しかし私が考えたのは別の意味でした。
身体科の薬には大抵、有効な投与量だとか有効血中濃度ってあります。
それに達してないと指摘されたのかなと思いました。
‥しかし精神症状に関して、そういうものは無いに等しいのです。
いくら投与したら有意差が出たって論文は山ほどあります。
が、統計的な有意差が、自覚的他覚的に効いたと感じるのと、別にリンクしてないのですね。
そういう論文は見たことありません。
ハミルトンで何点改善したら、臨床的に改善といえるのかって、そういう基準はないです。
ただ統計的に有意かどうかだけ!
だいたいああいう尺度も、症状を数値化するために質の異なるいろんな症状を無理やり一元的に点数にしてあるだけで、重みづけが正しいのかも分かったもんじゃありません。
あー書いているうちにコーフンしてきましたが、そういう訳で投与量と効くか効かないかって、断定できる訳ないでしょアンタ何言ってんのってことです。
‥いやまあまあ、断定したのかどうかも分からないのに怒っても仕方ありません。
でもまさかホントにそういう事言ったんじゃないでしょうねってついつい思ってしまうのです。
私も怒りっぽい? さぁ。