幸いなるかな

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お盆休みに冒険してきました。

私には憧れている人生があって、自分はいくじがなくて出来ないけど、実行している人に時々出会います。

今回も意図した訳ではないけど、そうでした。

スペインの、アルハンブラ宮殿で有名なグラナダ‥近くの小さな村、モンテフリオに行ってきました。

そこに住むイギリス人の家に泊まってギターを習いました‥といっても盆休みの数日ですが。

幸せな人は、そのギター教師です。

Clive Davies さん、73歳。

オクスフォード出身‥故郷がそこなのか大学がそこなのかは、言葉の問題もあって分かりませんでした、ハハ。

以下も同様に、聞きとりが間違っていたらゴメンなさい、です。

南アフリカに数十年住んで建築関係の仕事をした後、現在は奥様とスペイン、モンテフリオ在住。

ギター教師で生計を立てているらしい。

年金がないからね、ずっとこうして働くんだよ、とのこと。

ギター教師の合間にはクラシック曲の編曲‥どんどんアレンジして、元の曲とは様変わり、もはや作曲になってる。そして演奏を録画してはインターネットにアップ‥をして時間が過ぎる。

奥様と3人でフラメンコを聴きに行ったときも、翌日のレッスンで、歌をきいたら興奮してなかなか眠れなくなってしまったと言っていました。

スペインの習慣なのか、コンサートが夜12時近くから始まるってのがまずおかしい気もしますが、お金はないけど歳とっても芸術に感動して眠れなくなってしまうような生活なんて羨ましいなぁと思いました。

‥私はというと芸術オンチなので、変なおばはんが出てきて妙なコブシをつけて演歌をうなった、ひゃーここはやはりヨーロッパじゃないのかもと、せっかく連れてって貰ったのにあんまりな感想でした。

じゃあそのクライブさんが人生はお金じゃないよ、芸術が大事だよって、仙人みたいな暮らしをしているのか、老ヒッピーか、ジャンキーなのか流浪の民かというと、もちろんそんな事はありません。

奥様とこぎれいなお家に住み、庭で葡萄やサクランボを育て、健康的な手料理を楽しみ、二人で生徒を家に泊めては世話をし、ギターの指導をして生活しています。

レッスンもクラシック的な、あるいはフラメンコの指の動かし方を丁寧に教える、と同時にコードはどうやって出来ているのか、移っていくのかの理屈も教えてくれるという幅の広いもので、物の考え方・暮らし方を反映しているなぁと思いました。

‥しかし年金はない、兄弟や子どもは、それぞれイングランド、南アフリカ、オーストラリア、その他と散り散りに住んでいるそうです。

孫に滅多と会えないから、同じ村に住むイギリス人とそのバングラデシュ系奥さんの子どもたちを孫みたいに可愛がっているんだよって。

いやまあ私たち皆、所詮は地上の旅人ですからって思いはするものの、ほーと感心するやら何やらという感じで帰ってきました。

 

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