休診中のご報告

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2月の休診中、何してたかというとインドにヨガしに行っていました。

こっちは週休も返上して働いてるのに休診してインド?!、ふざけるなという声もあるかと思われ(被害妄想?)、ホントは書くかどうしようかと迷いました。

でも当院に来られる方は何かに困っているから来られる訳で、全く同じ立場なら共感はできても違った視点からは見れないですから研修旅行のつもりで行って参りました。

ヨガがすぐ診療に役立つかって、難しいですけれども。

ニューデリーまで往復の飛行機と、ニューデリーと目的地リシケシュ往復(行きはタクシー、帰りは夜行列車)を日本で予約して、あとは出たとこ勝負です。「歩き方」で見た「スリベド・ニケタン」というアシュラム(道場)に行ってみたら空いていたので、そこに泊りました。

アシュラムは修行をする場所で、瞑想をする場所があって、そこで(多分)指導してくれて、ヨガ・ホールがあってそこでヨガを教えてくれます。瞑想も、ヨガも、多分生活全体が修行なのです。だって1泊300円で、部屋が絶句物のボロさ汚さでした、部屋にあったシーツと布団に触るのがはばかられたぐらい。トイレもインド式で、水でオシモを洗って、洗った水を便器に流す手動水洗です。

問題のヨガは、朝9時から10時半、午後4時から5時半でした。で・・・横ヨガです。殆どやったこともないヨガを、インド人が英語で教えるのを聞きながら動作を真似します。右手を左足首につけて、左腕を上に上げて、後ろを見て、20秒キープ、とか何ちゃら。十数人で一緒にやっていて自分だけ英語が聞き取れなかったら、間違えたら恥ずかしいから、神経を張りつめて指示を聞き取ります。・・・そのうち隣の人を真似し始めて、隣の西洋人が英語が分からなかったり、英語は分かっても間違えてたりといったことが頻発するのですが。

緊張して動作を真似し、体に力を入れて姿勢を保って、終り頃には汗びっしょりでクタクタです。そしてヨガの最後は「死人のポーズ」で仰向けに寝て目を閉じます。先生によっちゃ、「もはやアナタと宇宙の間にバリアはない、アナタと他の人の間にバリアはない」等と変な事を口走る人もいますが、たいてい静かに休ませてくれます。

意識を先生の指示に集中させて体に力をいれ、手足を振り回して、疲れた後は脱力。とりあえず余計な事は考えません、考えられません。宿に着くまでにボラれたこととか、日本に残してきた仕事や他の気がかり・・・そんなものは脇にやって、無我夢中で動作を真似してあとは休むのみ。何か気になって気持ちが不安定なときに抗不安薬をのむより効くのは確かです。いつでもインドにヨガしに来たり、日本でもヨガする気が起こるかという問題はありますが。

朝ヨガをして、ご飯を食べると午後のヨガまではヒマです。アシュラムの中庭にある瞑想スペースで、寝転んで過ごしました。はじめは本を読んでいるのですが、暑くも寒くもなく心地よい風が吹いてきて、虫の羽音以外はシーンとしていて・・・つい昼寝してしまいました。「ひとり読書会」を中断したままの『うつの構造』も持っていったのですが、何を書こうかは浮かばず終い。

もう何冊か持っていったうちの『ダライラマとの対談』が面白くて、荷物になるからと長期滞在者にあげたのですが、日本に帰って買い直しました。そのうち「ひとり読書会」にアップしようかと思います。

 

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