トランプさま〜

友達内世論調査、じゃなかった、ただ同業者とお食事したときに話が出ただけですが。

トランプ氏が大統領に選ばれて良かった!、のでした、わたし達的には。

かの、TPPです。

いや絶対そうかは知りません。

助かった!って話になっただけで。

もしもTPPが日本にも適用されるようになったら、今の国民健康保険だの会社の健康保険だのでなく、民間の健康保険会社で受診される方が出てくるんでないかって‥いやあくまで想像です。

でもって、この治療は保険会社が認める、認めないって、今より更にわたし達との間でバトルになるんじゃないかって、想像です、想像。

でも結構、心配していました。

いやーとりあえず急激な医療環境の悪化は避けられた、と思いました。

この頃あらゆる分野で公から民へ!、外注!が流行りなので、ついに医療もか、進退窮まった、みたいな気がしていたのです。

鵜の目鷹の目でビジネスチャンス!、障害者就労支援ビジネス、障害年金申請ビジネス、そういうものに翻弄されて疲れたなぁと思っていたら、それどころでない脅威!、と思ったんですね。

あーつい筆が滑って本音を‥とにかくあんまりあざとくなくお仕事したいものですね。

ちゃんちゃん。

懺悔

先週に、医師会コンサートの悪口を書いたのですが、実は‥書いてないことがありました。

あれだけ他人のマナーがなってないと書いた割には、実は私、フラッシュ音をパシャパシャたてて写真を撮ってたのですね。

 

わーん、ゴメンなさい。

 

じやーお互い水に流して、ドンマイにするか?

 

いやこの場合、ちょっとばかし気取ってお行儀よくした方が、演奏会の雰囲気を楽しめると思うのですよね。

ハイ、すみません、来年まず私から実行します。

いや、どんなもんでありましょうか?

 

無礼講ですかぁ?

今日は医師会の「ファミリーコンサート」に行ってきました。
会員の先生方と家族が、歌ったり演奏したりの発表会を年1回やっているんです。

こう言うとナンですが、素人の演奏会なのでとってもユルいです。
しかし今年はあんまりにも、でした。
何がかというのを書きます。

遅れて着いたら演奏がもう始まっていましたが、客席の扉が開いてあって出入り自由でした。
入場して後ろに立っていたら、前を横切ってウロウロする奴がいます。
おいこらジジイ!他人の前を通るのに身をかがめたり会釈も出来んとは、もうボケてんのか?!
イラッとしたけど、客席はそれどころじゃありませんでした。

アカンボがえっえっと声を上げ、近くでチュウチュウ音がすると思ったらクソガキいやお子ちゃまがジュース飲んでます。
お次は端に座ってる私の前を通って、演奏中に親子連れが着席して、また席を立って、またまた戻ってきました。
1組の出演者たかだか10分ぐらいの間に、1往復半です。
出演者の入れ替わりを待つってアイデアを検討してはもらえんか? いやそもそも1往復半は何のため? まさか嫌がらせ? 被害妄想しそうになりました。

クラシックのコンサートというと、咳して音を立てたら大変、そう思うと余計に咳したくなる、みたいなイメージがあります。
元は王侯貴族の食卓に楽士が侍ってBGMを奏でてただけでしょ? 何で今の私たちはかしこまって演奏を拝聴せねばならんのか、恥ずかしながら今までそんな風に思っていました。
今日になってクラシックのコンサートにおいてお約束が存在する意義を、実感しました。

かといって私はただ聴きに行っただけなので発言権がありません。
でも来年以降、自分が行くか行かないかを決める権利はあります。
せめて客席への入場は中学生以上限定でなかったら、聴きたいのだけピンポイントで入場してあとは避難してようっと、固く誓いながら帰ってきました。

人生なにごとも勉強。この年でクラシックのコンサートになんで決まりがあるか、初めて知った。
ちゃんちゃん。

戦時の徴用船

久々の王様の耳はロバの・・・書くことが思い浮かばなかったのは、やはり夏で暑かったからでしょうか。涼しくなって、やっと再開する気になりました。
しかし内容は(相変わらず)暑苦しいです・・・苦手な方はスルーしてください。

今朝(こんな内容を公開していいか迷ってる間に先週に)の日経朝刊44面・・・読みながら思うのは、やっぱりスティグリッツが言ったんでしたっけ、「産官軍複合体」の御用新聞だよなーって。と同時に、記事を書く人が全員同じ考えってこともないだろうから、こういう記事に主張をこめるのかなーって。

「太平洋戦争では商船や漁船、官公庁船などが軍に徴用され、激戦地や戦地への往復航海の任務で7200隻もが戦没していった。遭難者は6万人を超える。」
「開戦後、国内の商船は戦時海運管理令によって一元管理され、小型の漁船や機帆船の多くが軍に徴用された。大型船は主に輸送業務を、小型船も局地輸送や「人間レーダー」として監視任務などに当たった。民間船はほぼ無防備なため、敵に見つかれば撃沈される。船員の戦死率は4割を超え、約3割とされる軍人を上回った。」

ぎえー! こんな目にあうのは、まっぴら! 自分や家族が犠牲になって、他の日本人を助ける? そういう助け合いって、果たして成立するのか? かつて成立したのか? 成立したことあるのか? そこら辺への信頼感は、私はとても薄いです。
他の日本人の中の、一部の者に利用されるだけじゃないのか? どちらかというと、こう思っています。戦争に至るいろんな決定が日本人全体のためでなく、私利私欲に基づいていたのを示す資料が、続々と明らかになっていることですし。
そして・・・自分を犠牲にして戦死した人の家族が、戦中戦後に手厚く扱われたか? 男手が生きのびた家族よりも困らなかったか? 負けたから仕方ないよってことで戦後に困窮しなかったか?
今も日本人は社会全体で助け合っているのか? 良い目をみる者と割りを食わされる者、言い換えれば犠牲になる者と肥え太る者(マンイーター?)に2極化しているのではないかなあと思います。
だから結論、やっぱり戦争になっても日本人同士で絶対助け合いなんて成立しない。
徴用されるなんて嫌だ―、戦争なんて嫌だ―、「自衛」だろうと嫌だ―、日本を守るなんて他人に言う者は真っ先に前線に行け、南スーダンで1ヶ月ぐらい実習してこいって思いますねー。 続きを読む 戦時の徴用船

私のお肌、その後

来られている方にはお分かりの通り、私のお肌はアトピーで今ひどいことになっちゃっています。

漢方薬・・・黄連解毒湯と四物湯で快方に向かいだしたと思った矢先に、大きな精神的負荷がかかって崩れました。

父親が癌でもう長くないと、いきなり判明したんですね。

低気圧が来るといった物理的化学的刺激にはお肌は大分耐えられるようになってきたと思っていましたが、情動的刺激には一発で参りました。

精神科医ならそういう時にも何とか出来る(べき)んじゃないの?って、少なくとも私は無理ですねー。

おそらく普通の人との違いは、父親のことで精神的負荷がかかっているんだから他の負荷は避ける、身体が疲れると精神的にも参るのでそれも避ける、徹底的に怠け者に自分勝手に過ごすように心がけることでしょう。

どうするのが最も精神的なエネルギーの消費を避けられるか?

そりゃあ毎日決まった通りに単調に過ごしていくに尽きるのではないでしょうか。かくてワタクシ、ロボット人間か?、ひょっとしてAIか?、AI的障害の気がかなりあるんじゃないかと自分でも思いながら粛々と、淡々とやっております。

話はちょっと変わりますが、ちなみに気をきかせたり、頼んでもないことをやってくれる人は基本的にキライです。松下先生が椅子を持ってきてくれたのは嬉しかったけど。

こうやってエネルギー節約モードで過ごすことでお肌の損傷も最小限に抑えられていると自分では思っているのですが、さてどうでしょうか?

 

 

私のお肌と漢方薬、続き

こないだ自分のアトピー性皮膚炎がひどくて、黄連解毒湯と四物湯を飲み始めたことを書きました。

その後の経過報告です。

方針としては両方とも1日3回食前にのむ、赤く・痒くならなくなってきたら黄連解毒湯はなるべく止める・・・で、確かに改善はしてきたのです。お天気の崩れる時でも顔がまっかっかで痒くてたまらないということは、なくなりました。しかし黄連解毒湯を止めようという気にはまだなれない感じです。

で!・・・こんな事を勝手に書いちゃっていいのかな、益田総子先生に教えていただく機会があって、黄連解毒湯はコタローがカプセルで出していて、1回2カプセルが定量だけど大抵1カプセルで済ませられるし、よく効くよとのことでした。

おー何て耳寄りな情報! しかしこないだ出し(てもらっ)た黄連解毒湯がまだあるので、なくなったら試そうと思います。

そして次々と暴露・・・て大した事ではありません。「女子会」で皮膚科の先生にお聞きしたことには、低気圧だと副交感神経の働きが高まってアトピー性皮膚炎やら湿疹やらがひどくなり、逆に高気圧だと交感神経のせいで顆粒球が活動亢進して「おでき」が増える、んだそうです。あー自分にも思い当たるところあり。

しかしやっぱり顆粒球が働く前に、リンパ球による免疫がうまく働いていないから、そういう事になるんですよね。免疫力を高めるためには、よく寝て、よく遊んで、疲れないようにしなくっちゃ。働きすぎもよくないですね、なんちゃって。

なお上に書いたことは、あくまでも個人的な体験であり、精神科医がたまたま聞きかじったことであり、あんまり真に受けないようお願いいたします。

私のお肌と、漢方薬

人間生きているといろんな事が起こるもので、私の場合も息子の突発的独立、クリニックの移転、母の大病と立て続けに勃発しました。

それまで「アトピー体質」などと言われながらも大過なく過ごしてきたのですが、移転前ぐらいからお顔の具合が最悪です。何がどうかというと、ストレスを感じると痒い!のです。

移転は自分が望んでしたのですが、ものすごいストレス因になりました。駅前ビルに空き室を見つけ、こりゃもう絶対、だったのです。どうしても借りたいという弱みがこちらにあり、それで食ってるという絶対的な必要性があちらにあり、口あんぐりな事を言われて手で閉めたらいいのかしらと嫌味を返す余裕さえなく、ふさがらないまでも言い返す気を失って契約が妥結しました。しかし借りてしまえば超快適で、あとは駅前ビルの家賃を払えるほど稼ぐことだけが問題です。

あとの激変も慣れてしまえば収まるところに収まって、ストレスは確かに減りました。今は、例えば医療費の自己負担分は窓口で払っていただき、保険分は毎月まとめて10日までにレセプトという書類をつくって請求しに行くのですが、外来もあるので毎日出しに行ける訳もなく、締切日が近づいてカッカしている時に限って電話やら来客があります。そんな時、グワーと痒くなり、顔を文字通り掻き毟ります。

で、お顔についてはしばらく放置していたのですが、環境が落ち着いたのにあまりにも改善せず、さすがに対策を考え始めました。

まだ去年の暑い頃に、妙に汗かきになっているのに気づき、防已黄耆湯をしばらくのみました。あ、そういえば漢方薬は益田総子先生の本を読みながら手探りでのんでいます。薬が効いたのか、涼しくなったのか、汗かき問題はおさまりました。

しかし冬になると乾燥することもあって、お肌はさらに悪化。

2月にインドで1週間過ごした間は、リシケシュという街じゅうがお酒なし・菜食という特殊な環境で、しかも安宿のため夜は寝る以外になくたっぷり睡眠とったけど、お肌改善せず。

‘purim’というアユルベーダの薬を買ってのんだけど、効いたような、効かないような。むしろインド滞在中に雨が降ったら、お顔が痒くなって、まっかっか。

日本に戻ってから、天気の崩れるときに五苓散を飲むことにしたけど、パッとせず。

ハッと気づいた。他にどこも悪くないのに、天気が崩れると肌の調子が悪いなんて、よっぽど肌が痛んでるのでないか。何しろ痒くなると容赦なく掻き毟る。ショベルカーで地表をがっさり削り取っているのと同じだろう。

炎症をとにかく鎮める黄連解毒湯に加えて、組織を修復する四物湯、イコール温清飲。思いついてのみ始めました。効果はまだ分かりません、何故なら鏡を見ながら思いついたのが今朝だから。

当分荒れた天気みたいだから楽しみだなあ・・・とか言ってちゃいけないのですが。

休診中のご報告

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2月の休診中、何してたかというとインドにヨガしに行っていました。

こっちは週休も返上して働いてるのに休診してインド?!、ふざけるなという声もあるかと思われ(被害妄想?)、ホントは書くかどうしようかと迷いました。

でも当院に来られる方は何かに困っているから来られる訳で、全く同じ立場なら共感はできても違った視点からは見れないですから研修旅行のつもりで行って参りました。

ヨガがすぐ診療に役立つかって、難しいですけれども。

ニューデリーまで往復の飛行機と、ニューデリーと目的地リシケシュ往復(行きはタクシー、帰りは夜行列車)を日本で予約して、あとは出たとこ勝負です。「歩き方」で見た「スリベド・ニケタン」というアシュラム(道場)に行ってみたら空いていたので、そこに泊りました。

アシュラムは修行をする場所で、瞑想をする場所があって、そこで(多分)指導してくれて、ヨガ・ホールがあってそこでヨガを教えてくれます。瞑想も、ヨガも、多分生活全体が修行なのです。だって1泊300円で、部屋が絶句物のボロさ汚さでした、部屋にあったシーツと布団に触るのがはばかられたぐらい。トイレもインド式で、水でオシモを洗って、洗った水を便器に流す手動水洗です。

問題のヨガは、朝9時から10時半、午後4時から5時半でした。で・・・横ヨガです。殆どやったこともないヨガを、インド人が英語で教えるのを聞きながら動作を真似します。右手を左足首につけて、左腕を上に上げて、後ろを見て、20秒キープ、とか何ちゃら。十数人で一緒にやっていて自分だけ英語が聞き取れなかったら、間違えたら恥ずかしいから、神経を張りつめて指示を聞き取ります。・・・そのうち隣の人を真似し始めて、隣の西洋人が英語が分からなかったり、英語は分かっても間違えてたりといったことが頻発するのですが。

緊張して動作を真似し、体に力を入れて姿勢を保って、終り頃には汗びっしょりでクタクタです。そしてヨガの最後は「死人のポーズ」で仰向けに寝て目を閉じます。先生によっちゃ、「もはやアナタと宇宙の間にバリアはない、アナタと他の人の間にバリアはない」等と変な事を口走る人もいますが、たいてい静かに休ませてくれます。

意識を先生の指示に集中させて体に力をいれ、手足を振り回して、疲れた後は脱力。とりあえず余計な事は考えません、考えられません。宿に着くまでにボラれたこととか、日本に残してきた仕事や他の気がかり・・・そんなものは脇にやって、無我夢中で動作を真似してあとは休むのみ。何か気になって気持ちが不安定なときに抗不安薬をのむより効くのは確かです。いつでもインドにヨガしに来たり、日本でもヨガする気が起こるかという問題はありますが。

朝ヨガをして、ご飯を食べると午後のヨガまではヒマです。アシュラムの中庭にある瞑想スペースで、寝転んで過ごしました。はじめは本を読んでいるのですが、暑くも寒くもなく心地よい風が吹いてきて、虫の羽音以外はシーンとしていて・・・つい昼寝してしまいました。「ひとり読書会」を中断したままの『うつの構造』も持っていったのですが、何を書こうかは浮かばず終い。

もう何冊か持っていったうちの『ダライラマとの対談』が面白くて、荷物になるからと長期滞在者にあげたのですが、日本に帰って買い直しました。そのうち「ひとり読書会」にアップしようかと思います。